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『深夜食堂』にようこそ!

深夜食堂とは

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深夜食堂』とは、現在『ビッグコミックオリジナル』にて連載されている漫画作品、及びそれを原作としたテレビドラマ・映画のこと。漫画は現在19巻まで発行されており、作者は高知県生まれの漫画家・安部夜郎だ。

ドラマは2009年より放送を開始し、2014年に第三部までが作られた。またVODサービスである『Netflix』にて、第四部となる『深夜食堂-Tokyo Stories-』が放送され、現在も配信中。

■最高の出演陣

新宿・花園の裏路地にひっそりとたたずむ料理店「めしや」を舞台に、強面のマスターと常連客たちとの交流が1本完結形式で描かれている。この作品、原作はもちろんドラマ版も相当な完成度なのだ。まず、キャストが見事にハマりきっている。『深夜食堂』に登場する人物は、そのほとんどが「超」が付くほど個性的なメンバーばかり。

本名・経歴不明で顔に傷のある「マスター」を演じるのは『ナニワ金融道』シリーズや『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』にも出演したベテラン・小林薫だ。飄々としながらも、寡黙でどこか影のある「マスター」はこう小林薫以外には考えられないだろう。他にも、『孤独のグルメ』の松重豊はヤクザを演じ、AKB48まゆゆが主演を務めたドラマ『さばどる』『あまちゃん』の安藤玉恵は、人気のストリッパーだ。

他にも挙げればキリがないが、ジャニーズやAKBグループのような美形で売れっ子の出演は一人もいない。しかし、『深夜食堂』には彼らが演じることができるような眩しいキャラクターは出てこない。そこを訪れるのは誰もが過去を抱え、何かに悩みんでもがいているからだ。

それを、個性的でベテランの俳優たちがいぶし銀の演技で魅せてくれるのだから、雰囲気もたまらない。どこかノスタルジックな空気を出しつつ、ぐいぐいと話に引き込んでくれる。

■忘れてはいけない「グルメ」要素

深夜食堂』は「食堂」の話だ。毎回、何か1品がタイトルになっている。ドラマ第1話は「赤いウインナーと玉子焼き」、第2話は「猫まんま」といった具合だ。『深夜食堂』はヒューマンドラマでありながら、グルメ要素にも一切手を抜いていない。

ドラマのラストには、題材となったメニューを作る際のワンポイントが、本編とは裏腹なコミカルな様子で解説される。そのギャップが清涼剤とでもいうのだろうか、また続きが見たい!と思わせてくれる。そして、どれもがとてもおいしそうなのである。

■挿入歌でさらに没入して

深夜食堂』は、曲でも魅せてくれる作品だ。挿入歌・劇伴を歌うのはシンガーソングライターの福原希己江さん。彼女の歌う曲は切なく、そしてどこか儚い。恐らく、聞いていただいた方が伝わるだろう。


福原希己江 -- できること

この作品は、キャストが盛り上げ、グルメが引き立て、曲がまとめてくれている。『深夜食堂』の世界観にぴったりの歌声、メロディーは思わずほろりと来そうになってしまうほどだ。

■まとめ

深夜食堂』には、日々せわしなく生活する私たちが忘れている何かがあるような気がする。それは感じてしまうのは、「マスター」の懐の深さなのか『深夜食堂』に集まる人々の温かさなのかはわからない。一人でゆったりおつまみでも食べながら飲みたい夜に、『深夜食堂』はぴったりかもしれない。