コーヒーアレルギーは笑えない
世の中にはいろんなアレルギーがある。卵アレルギーや、大豆アレルギー……また、エビやカニなどの甲殻類アレルギーなんかもそうだ。しかし、コーヒーにもアレルギーがあるのをご存知だろうか。
コーヒーを飲んだ時に気分を悪くしたり気だるさが襲ってきたりした場合、あなたはもしかするとコーヒーアレルギーを持っている可能性がある。今回は、コーヒーアレルギーの代表的な症状について紹介する。
■コーヒーアレルギーの症状
アレルギーの症状が人それぞれなように、コーヒーアレルギーの症状もまた人それぞれだ。シンプルに気分が悪くなったという場合だと、ただの飲みすぎという可能性もあるのだが、他の症状が出たのならアレルギー持ちかもしれない。
1:吐き気
コーヒーアレルギーの中で最もよく見られる症状がこの「吐き気」だ。コーヒーに含まれる成分の一つである『カフェイン』には胃酸を分泌する機能がある。通常であれば、それは食欲を促進したりといった効果があるのだが、コーヒーを口にするたびに吐き気をもよおしてしまうのであればアレルギーを疑おう。
2:じんましん
じんましんはアレルギーの症状でいえば代表格だ。コーヒーアレルギーでもそれは同じこと。発症した場合、皮膚が発疹し同時にかゆみが出る。体質的にアレルギー持ちであり、コーヒーを飲んでも同じ症状が出る場合はコーヒーに対するアレルギーも持っている可能性が高いのだ。
3:貧血
イメージはわきにくいが、コーヒーのアレルギーでは貧血の症状も出ることもある。タンニンというワインなどにも含まれている物質がコーヒーにも含まれており、このタンニンが鉄分の吸収を邪魔してしまうため貧血の症状が出てしまうことがあるのだ。
以上がコーヒーアレルギーの代表的な症状である。他にも、咳やくしゃみが止まらなくなったり、腹痛が出たりする場合もアレルギーが疑わしい。
また、コーヒーアレルギーは遅発型のアレルギーであるとされており、コーヒーを飲んだ後に時間が経った後で症状が出てしまうために原因が分からない場合がほとんどだ。そのため、自分がコーヒーアレルギーであるという自覚がない人も多くいる。何か一つでも症状が出たらアレルギーを疑った方がいいかもしれない。
■コーヒーアレルギーの原因とは
コーヒーアレルギーの原因はカフェインやタンニン、オリゴ糖などです。これは顆粒、粉末、インスタントなどどんな形でも関係はなく、含まれる成分を摂取することで胃や神経が刺激されることによりアレルギーが発症する。
■コーヒーアレルギーへの対策
対策としてはやはり「飲まない」ことが一番である。しかし、それを言ってしまうと元も子もない。カフェインを摂取せずにコーヒーの風味を味わう方法としては、カフェインレスのコーヒーを飲む方法が挙げられるだろう。また、対処療法として症状別の薬を飲んだり、飲む量を減らすといった手段でも改善が期待できる。
■最後に
ガンの予防や生活習慣病の改善などにも役立つとされているコーヒーだが、その反面ではアレルギー物質を含んでいるという恐ろしさも持ち合わせている。仕事で疲れた時の一服や、食後の穏やかな時間を演出してくれるコーヒーだからこそ、上手に付き合っていきたいものだ。