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袋麺のハナシをしよう

Yahooニュースで、こんな記事を見つけた。

headlines.yahoo.co.jp

なんと、若者が袋麺を離れているのだという。つい最近まで「若者の車離れ」だなんだと騒いでいると思ったら次はこれである。個人的に、袋麺はソウルフード……もしくは思い出の食べ物に近い感覚がある。

まだ小さいころ、休日の昼間。家に誰もいない時、不慣れなキッチンに立って日清の袋焼きそばを作っては食べていた記憶が焼き付いて離れないのだ。時には水の分量を間違えたりして、やたらと水っぽい焼きそばに近いなにかが出来たりしたのだが、それもまたいい思い出になっている。

最近の若者は袋麺を食べないのだろうか。記事にはこんな記述があった。

カップ麺はいつでもどこでもお湯を注ぐだけですぐに食べられる簡便性がある一方で、袋麺はどうしても麺を茹でたり鍋や器を用意したりと調理に時間と手間がかかります。そのため、特に若い人たちは不便さを感じて、袋麺からカップ麺へのシフトが年々進んでいるのです」(富士経済・東京マーケティング本部主任研究員の木下聡氏)

 なるほど。つまり、袋麺は調理しなければならない。そこが面倒だということらしい。その考えにはもろ手を挙げて賛成できる。しかし、逆に考えてみればお湯を入れて3分待つだけで完成してしまうカップ麺が便利すぎるのだ。

利便性、という面で見れば袋麺はカップ麺にかなうはずもないだろう。袋麺を調理するには、まずお湯を沸かさなくてはならない。ここまでは、カップ麺と同じだ。しかし、そこから麺を入れ、ほぐし、調味料をいれて味付けをするところまでが一連の流れとなる。対してカップ麺はお湯を入れて、3分待ってかき混ぜれば完成だ。もはやそれは魔法の領域にも近い。

また、こんな記述もあった。

さらに若年層を袋麺から遠ざけている一因が「パック販売」だ。上位ブランドの袋麺は通常5食1パックで売られているが、「同じ味ばかりでは飽きてしまう」(20代男性)といった不満が多かったのだ。

 5つの麺類を同じ味で食べ続けるのがツラい。ということらしい。これには、反対だ。料理は創意工夫でどうにでもなるものだ。

たとえば、九州地方で販売されている人気ブランド・うまかっちゃんはとんこつ味だ。そのスープにインスタントみそ汁の具材を溶かしたらどうだろう。あっという間にとんこつ味噌ラーメンが出来上がる。もちろん、七味や塩コショウを振りかけるだけでも味は変わるし、ごま油を1まわしするだけでも劇的に美味しく食べることができる。

そんな工夫する心というか、挑戦する気概が現代人には少なくなってきているのだろうか。5袋全てを同じ味で食べなければならない法律は、地球上のどこにもないからだ。アメリカの片田舎に行けば、そんな変わった法令が存在しているかもしれない。けれど、少なくとも私は知らないし聞いたこともない。

 ならば、調理も簡単な袋麺である『チキンラーメン』はどうだろう。『チキンラーメン』はカップのタイプも存在しているが、『チキンラーメン』といえばやはり袋麺のイメージが強い。しかも、お湯をかけるだけで済むのだから利便性においてはカップ麺にも引けを取らない。

事実、『チキンラーメン』は若者をターゲットにした具としてキムチが付いた『チキンラーメン アクマのキムラー』を発売したところヒット商品となった。そこには宣伝・広報の涙ぐましい努力やSNSの力もあったのかもしれない。だが、一番はやはり〝新しい食べ方〟を提案できたのが一番大きかったのではないだろうか。

前述した通り、『チキンラーメン』は袋から出して、お湯をかけるだけの商品。そこに、簡単なひと手間とひと味を加えるーーそれが、功を奏したのだと思う。

全国的に見れば、袋麺はまだまだ人気の根強いジャンルの商品だろう。寒い冬などは、特に温かいラーメンを家にいて食べることが出来るのはうれしいものだ。世間には、インスタントラーメンを作って出してくれる店舗だって存在する。

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若者の〇〇離れ、何かと話題になりがちではあるが、袋麺はまだまだ大丈夫なのではないかと思えてくる。メーカー各社のたゆまぬ創意工夫と情熱は、いつも私たち消費者の心をガッチリととらえてくれる商品を世の中に生み出してくれるからだ。